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「華流(ホアリウ)」ブームの火付け役として注目の台湾のアイドルグループ、F4。以前から、解散の噂が流れ続けてきたが、ここにきてついに現実となった。4人のメンバーのうち、人気ナンバー1とも言われる言承旭(ジェリー・イェン)が、「STAR JERRY」という会社を立ち上げ、3人のメンバーに別れを告げることになった。3日付で東方早報が伝えた。

 F4は、2002年に大ヒットしたテレビドラマ『流星花園花より男子〜II』以来、ソロ活動がメインとなっていたため、常に解散の噂が絶えなかったが、事務所の福隆公司はこれを否定していた。

 ジェリー・イェンは、事務所の所属芸能人が増えていくにつれて、自分へのマネージメントがおろそかになると考え、自ら会社を立ち上げ経営者となり、自らをマネージすると考えたもよう。

 ジェリー・イェンが一人立ちすれば、ギャラのすべてがジェリーあるいは、ジェリーの経営する会社に入ってくるため、「ジェリー側」の取り分は、毎回少なくとも3割増しになるという。

 残された周渝民(ヴィック・チョウ)、朱孝天(ケン・チュウ)、呉建豪(ヴァネス・ウー)の3人「F3」は、来年F4結成5周年を記念する3枚目のアルバムや10数回にわたるワールドコンサートツアーなどの予定が入っているが、ジェリー・イェンのオファーが高すぎれば、これらの計画が流れる可能性もあるとされる。

 福隆公司は、「ヴィック・チョウは来年、新アルバムの発売が決定し、映画への出演依頼もきている」「ヴァネス・ウーはアルバム制作や映画への出演以外にテレビドラマへの出演の話もある」「ケン・チュウは、大陸での映画撮影のほか、アルバム発売やテレビドラマへの出演などが続く」としており、3人ともスケジュールがすでに埋まっている状態だ。

 台湾メディアは、「『F3』と福隆公司との契約期間は残り2年。満期になった後、ジェリー・イェンのようにグループを卒業し、羽ばたいて行くのか、注目が集まっている」と報じている。(編集担当:田村まどか・如月隼人)